転職への第一歩

ITエンジニアからアパレル業界へ転職した話

アパレル業界イメージ

IT業界と聞くと、六本木の社長のような華やかでお金も儲かっているイメージがあるかもしれません。

ただ、IT業界でエンジニアとして働くことは、そういった華やかな世界とは無縁な地味で泥臭い世界だったりします。

今回はITエンジニアという仕事を捨てて、アパレル業界へ転職した話を紹介します。


エンジニアの仕事の辛さ

エンジニアイメージ

IT業界でのエンジニアの仕事は、一日中パソコンに向かってコードを書き続ける作業がメインです。

納期というものがあり、リリース前になると泊まり込みでの追い込み作業が普通の世界です。残業がどうとかそういう問題ではない働き方が当たり前で、リリースの前日などは朝9時に出社してひたすら仕事をし続けて翌日の朝9時に作業終了となり、クライアントへ確認メールを送るなんてこともありました。

もちろん食事もデスクで行い、私の場合は引き出しに入れてあった非常食のカロリーメイトフルーツ味をお腹が空いたら食べるという繰り返しでした。飲み物は給湯室にあるインスタントコーヒーをひたすら流し込む感じです。

上司が気をつかってコンビニでエナジードリンクを買ってきてくれるのですが、さすがに一日3本もレッドブルを飲むとなんだか気持ちが悪くなりますね…。飲んだからといって眠気がマシになるわけでもないくらいに疲労が溜まっていることもありました。

クライアントからはねぎらいの言葉もなく、反対にちょっとした表記ミスに対してものすごい剣幕でクレームが入ることもあり、精神的にも参ってしまう日々でした。

家で猫を飼っていたので、猫の世話をするためだけに毎日家に帰るといった感じで働いていたことを思い出します。猫もあまり忙しい日が続くと遊べずにイライラするのか、怒っていることが多かったです。

基本的に給料は悪くなかったのですが、年棒制といういくら残業してもタクシーのチケット代ぐらいしか手当がないシステムで、ボーナスも決算賞与が出るか出ないか?というような状態だったので、成果や頑張りが認めてもらえないように感じました。

ITエンジニアからアパレル業界へ転職したきっかけ

エンジニアからアパレルへ

ITエンジニアからアパレル業界へ転職した理由としては、私はもともとWebデザイナーとして入社したのですが、気づくとエンジニアのような仕事ばかりをさせられていて、正直自分のやりたい仕事ではなかったというのが大きいです。

仕事に違和感を感じていたのですが、エンジニアの方が給料は良くて、上司に相談しても今転職したら確実に給料が大幅に減ることになるけど大丈夫なのか?と言われてなかなか転職に踏み出せない状態が続いていました。

ただ、こうやってズルズルと自分に合っていない、やりたくもない仕事を続けていても人生を無駄にするだけだと一念発起して、転職活動を開始することにしたのです。

転職先として志望したのがアパレル業界。なぜIT業界のエンジニアから急にアパレル業界なのか?というと、もともとファッション業界に憧れがあったからです。

Webデザイナーを目指したのもデザインの仕事をしたかったからというのが一番大きくて、自分でもアクセサリーデザインなどを趣味でやっていたりしました。
どうせ給料が減るのなら全力で自分のやりたいことをやってみようと思い、アパレル業界に飛び込んだ形ですね。

アパレル業界はITエンジニアのスキルが使える

アパレル業界に転職しようと転職活動を始めてわかったことは、アパレル業界もどんどんIT化が進んでいてITエンジニアだったという経歴は武器になるということです。

商品管理や顧客管理にクラウド管理システムを使っていたり、アパレル業界も効率化のためにハイテク化がどんどん進んでいます

商品が売れれば自動的に在庫数が減るようになっていますし、系列店の在庫も全てレジから見ることが出来るので、お客様が欠品しているサイズ違いや色違いの商品を欲しいと言ってきても、すぐに調べて取り寄せることが可能になっています。

こういったシステムはシステム開発専門の会社に全て開発を任せているのですが、使い方をわからないスタッフも多く、コンピュータに強い人間は常に必要とされていると思います。

他にも、現在は楽天やゾゾタウンを始めとしたインターネットでの商品購入が一般化しているので、店舗スタッフと同時にネット販売部門のスタッフも必要とされているように感じます。

ネットで商品を売ろうと考えると、インターネットのトレンドを知っておく必要があり、私のようにIT業界に長く勤めた人間は重宝される傾向があります。

実際にITエンジニアをやっていた時は、企業のキャンペーンでインスタグラムと連動していろいろな人とのつながりが可視化出来るアプリ開発に携わっていたこともありますし、サーバーのcronとTwitterのAPIを使ってTwitterに自動的に投稿したり、フォロワーを増やすようなシステムを作ったりもしていました。

こういったSNSの運用の知識なども今のアパレル業界とは切っても切れないものとなっており、ITエンジニアのキャリアはアパレル業界でも使える経歴となるのです。

面接へ行くとよく過去の経歴でITエンジニアの部分について掘り下げて質問されたので、自己アピールでITエンジニアの経歴をアパレル業界でどのようにいかして売上につなげるかなどのプレゼンをしていましたが、かなり手応えを感じましたね。

これもITエンジニアの時に色々なサイトに触れてどういう魅せ方をすれば商品がよく見えるか考えたり、職場でWeb業界トップクラスのマーケティング手法を見ることが出来ていたからだと思います。

ファッション業界のサイトだけではなく、クライアントの関係から海外の車メーカーのサイトをよく見ていたのですが、やはり資金力がある業界のWebサイトは非常にお金をかけた良いサイトが多く、参考に出来たのが良かったのかもしれません。

ITエンジニアからアパレル業界への転職についてまとめ

私は結局、最終的に給料はダウンしてしまったものの、許容範囲内の給料でやりたい仕事が出来るアパレル会社に転職することが出来ました。

アパレル業界に限らず、どのような業界でもIT化がどんどんと進んでいます。ITエンジニアでも熱意と自分を売るマーケティング能力さえあればどんな業界にでも転職出来ることでしょう。特にITエンジニアという経歴を持つ人はかなりレアな人材なので、キャリアの使い方次第で給料を上げながら異業種に転職することも可能だと思います。

IT業界に疲れてしまったエンジニアの方は、私のように異業界への転職を考えてみてはいかがでしょうか。