転職への第一歩

経験者が伝える障がい福祉業界へ異業種からの転職

福祉業界イメージ


障がい者支援の仕事を始めたきっかけ

ちまたでは、「介護・福祉の仕事は人気がない」だの「仕事がきつくて給与も安い」だの「常に人不足」だの、あまりいいうわさを聞いていなかった私があえてなぜこの業界に転職したのか?理由はとても簡単です。

過去に職場が一緒だった知人が先に福祉業界に転職し、その知人と久しぶりに会った時に言っていた一言。

「今の仕事?めっっちゃ楽しいで!」

この言葉にビビっときてしまいました(笑)。
とはいうものの、当時の私はまだ半信半疑で「ほんまかいな?」と思っていましたが、ちょうど前職を退職したところで暇だったことと、異業種への転職に少し憧れもあったので、福祉業界へのキャリアチェンジを目指すことにしました。

ところで福祉業界と一言で言っても非常に横幅が広い業界です。
私が転職したのは、福祉業界の中でも「障がい者就労継続支援A型」という障がい福祉業界での仕事になります。

「障がい者の就労?継続支援?A型?」と分かるような分からないような・・・。
簡単に説明すると、何らかの障がいを持ちつつ一般企業で働くことが困難な方と直接雇用契約を結び、事業所で働いてもらいながら仕事の知識・能力の向上を図り、一般企業への就職を目指してもらうための支援を行います。

A型とは血液型ではなく、「直接雇用契約を結ぶ」という意味になります。(ちなみにB型というのもありますが、B型は雇用契約を結びません)

当時の私はそんな知識など何一つ持たず、かつ福祉に興味などこれっぽっちもなく、障がい者と接した経験もなく・・・とまっさら未経験で飛び込んでいきました。

障がい者就労継続支援A型事業所での仕事の内容

この「障がい者就労継続支援A型事業所」での職種は支援員という立場で、時間帯は基本朝から夕方まで、一般のサラリーマンと同じ勤務時間帯での勤務になります(事業所によります)。

私の事業所では出勤は9時〜、終わりは18時です。

その時間内での仕事内容ですが、事業所で働いてもらっている方(利用者さんと呼びます)は10時〜15時までの勤務なので、その前後の時間は事務作業(これが山ほどあります)や作業の準備などに追われる形になります。

利用者さんがする仕事としては、これも事業所によって異なりますが、私の職場では主に軽作業(ハンカチやタオルなどのたたみ)やアミューズメント施設内での清掃作業をしています。

日によって自分が担当する業務は変わりますが、軽作業を担当する場合、作業するのは利用者さんですので、皆さんの作業が滞らないように段取りをつけたり、誰が何の作業をするかを割り当てたり、やり方が分からない利用者さんに指導したり、仕上がった商品に見落としがないかの最終確認をしたりなどなど。

1つ1つの作業はとても簡単ですが、なんせ利用者さんの人数が多ければ処理する物量もすごい量になります。段取りよくやらなければやることがなくなってぼーっと時間をつぶしてしまう利用者さんが出てしまったり、怒りやすい利用者さんならそれだけで文句を言われたり、結構大変です。

清掃を担当するときは、現場にもよりますが車に利用者さんと清掃機具を乗せて現地まで行き、現場の清掃を一緒にします。現場によっては利用者さんに作業を任せて自分は終わりのチェックだけ、というのもありますが、大切なのは現場で事故なく怪我なく安全に終わる事なので、結構気は遣います。清掃が終わったら再び車で事業所に戻ってきます。

共通して言えることですが、利用者さんが帰った後の方が実質忙しかったりします。
まず商品の納品や引取り、明日の準備、その日の日報関係の作成・・・。

新人の頃にはあまり任されませんが、慣れてきたら利用者さんと定期的に面談して支援計画を作ったり、新しく雇い入れる利用者さんの面接を担当したりなどという仕事もあります。

障がい者就労支援の仕事の良いところ

多くの利用者さんは無職の状態から来られます。今まで家族や親しい知人など、他人との交流があまりなかった方が就労をきっかけとして自分の世界が広がり、暗い表情だったのが明るく楽しそうな表情になっていくのを見るのは、とても喜ばしくてうれしい気持ちになります。

また、ピュアな性格の利用者さんも多いので、接していて癒されたりすることも多いですよ。

障がい者就労支援の仕事のつらいところ

上記でも書きましたが、多くの利用者さんが無職からの就職の方や職歴があってもブランクが長いなど、仕事をすることに慣れていない人が多いです。

そうなると当然なのかもしれませんが、仕事のクオリティがとてーも低い!作業工程もなかなか覚えにくいですし、ミスも多い。ゆえにスタッフとしての仕事も増えてきます・・。

他にも人間関係の構築がみなさん苦手な方が多い。いわゆるKYな方もいれば、距離感ゼロの方もいらっしゃる。必然的に利用者間同士のトラブル(「あの人が嫌い」だの「苦手」だの)も多い!女子高生か!と言いたくなるのをこらえて平和的解決に尽力しなければなりません。その落としどころも非常に難しい。
「人」を相手とした仕事になりますので、コミュニケーションをとることが苦手な方は難しいと思います。

こういう人は向いている!

不特定多数の方と接する仕事になりますので、人と接するのが好きな方にはおすすめです。

ありがちですが、「人の為になる仕事をしたい!」と福祉・ボランティア精神にあふれている方は案外働きにくいかも。理想と現実に苦しむパターンもあり得ます。
もっと気軽に考えてもらって、「働く」をサポートする形で大丈夫です。

段取りよく作業工程を考えられる方や、座りっぱなしの仕事より体を動かしていたい方(管理職になると事務作業に追われますが・・)にもおすすめです。
特に前知識が必要ではありませんので、気軽にチャレンジしてみてくださいね!